「イカが釣れているようだ」という情報が頻繁に入り、仕掛けさえあれば比較的簡単に釣れると聞いて、この秋からイカ釣りを始めることにしました。今まで餌木でアオリイカを狙ったことはあるのですが、イカヅノやスッテを使った深場の釣りは初めての経験です。
いろいろ情報を収集してみると、仕掛けを投入する「イカヅノ投入器」(ツノ飛ばし)なるものが無いと「オマツリ確実」と言うことで、なるほど仕掛けの現物を見てみると、確かに「オマツリ」しそうです。
そこで、近所の釣具屋で投入器を探してみたのですが、マグネットを使ったものはあるものの、パイプを使ったものは見あたりませんでした。仕方がないので、現物を見ないまま、イカ釣り風景の写真を頼りに、ミニ・ボート用(少し短め)の「イカヅノ投入器」を自作することにしました。
今回、息子の分も含めて2セット作ることにしました。必要な材料は、以下の表にまとめています。すべてホームセンターなどで簡単に入手できるものです。(※寸法は必要に応じて、適宜変更してください。)
材料 | 規格・数量 | 参考価格 | 備考 |
---|---|---|---|
白木材 | 12×70×910mm 2本 | 816円 | 上側、半切りにして440mm 4枚に加工 |
白木材 | 14×45×910mm 2本 | 416円 | 下側、半切りにして440mm 4枚に加工 |
VUパイプ | 40mm×2m 5本 | 1,840円 | 550mm 14本、100mm 4本にカット |
VUパイプ用キャップ | 40mm 18個 | 2,484円 | パイプの底に取り付けます |
VUパイプ用サドル | 40mm 8個 | 504円 | オモリ用パイプの取り付け用 |
竹ナイロン・ブラシ | 2本 | 236円 | イカスミ落とし用 |
セーフティ・クッション | 75×435×35mm 2個組 | 1,239円 | 駐車場で車を傷つけないためのウレタン製クッション |
ステンレス・ボルト | 6×90mm 12本 | 624円 | 14mm厚の板材を留めるもの |
ステンレス・ボルト | 6×80mm 12本 | 528円 | 12mm厚の板材を留めるもの |
ステンレス平ワッシャ | 6mm 48枚 | 240円 | ステンレス・ボルト用 |
ステンレス・スプリング・ワッシャ | 6mm 24枚 | 96円 | 〃 |
ステンレス・ナット | 6mm 24個 | 168円 | 〃 |
ステンレス・ビス | 4×16mm 16個 | 80円 | VUパイプ用サドルの取り付け用 |
塗料 | 若干量 | − | 白木材塗装用 |
塩ビ用接着剤 | 若干量 | − | パイプ用キャップの取り付け |
白木材は並べたパイプを挟み込んで固定するもので、6mmのステンレス・ボルトで留めることにしました。上側が少し幅広ですが、そこにイカヅノを引っかける「ツノマット」を取り付けます。ボルト穴を開けた後、手元にあった塗料を塗っておきました。
パイプは「VUパイプ」という排水用のパイプで、外径48mm、内径44mmの規格品です。イカヅノの数分だけ必要ですが、素人なので最大7個ということで、7本並べることにしました。長さは船縁に立てたときに扱いやすい高さを考え、550mmにしています。普通は1mほどの長さということですが、ボートに合わせて短めにしました。パイプの投入口は斜めに立てて使うことから、約30°の傾斜を付けてカットしています。その他にオモリを入れておくパイプ2本を下側の板の左右にサドルで取り付けます。いずれのパイプの底も塩ビ用接着剤で規格品のキャップで栓をしておきます。
「ツノマット」はイカヅノを一時的に引っかけておくウレタン製のブロックですが、ホーム・センターをウロウロしていたら、駐車場用のクッションが2個セットで販売されているのを見かけ、これを流用することにしました。裏に両面テープが貼ってあり、簡単に取り付けられます。
ついでにスミ落とし用のナイロン・ブラシを取り付けることにしました。歯ブラシでも構いませんが、竹の柄にブラシを付けたものが安価にあったので、柄の部分を切り取って両面テープで貼り付けることにしました。
最初に表になる側の板にボルトを通して床に置き、その上にパイプを並べます。パイプ底にキャップが取り付けてあるため、パイプ同士がぴったりくっつくことはなく、目視で平行に位置合わせをします。斜めにカットしてある投入口の向きに注意します。
位置合わせが行えたら、ワッシャとナットを掛けて、ずれないよう慎重に締め付けます。このとき、あまり強く締め付けるとパイプが変形しますので注意します。平均に少しずつ締め込むと良いでしょう。
表側の下の板にオモリ台に使うパイプとスミ落としブラシを取り付けます。オモリ台はパイプを壁などに固定する「サドル」という部品が市販されていますので、ビスで取り付けます。またブラシは、厚手の両面テープで固定しました。
上側の板にはツノマットとして使用する駐車場用のクッション・ウレタンを貼り付けました。ボルトの頭が邪魔になるので、クッションの裏側のボルト位置に少し凹みを付けてから貼り付けました。
「見よう見まね」というか、実際のものを見ずに製作しました。近日中に釣行を予定していたので、旨く機能してくれるといいですね。
2005年 9月 4日 初版 |
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