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Fishing 釣り

青物



夏から冬にかけ南方から青物が回遊してきます。その代表格がブリです。7〜 8月のワカシ(20〜30cm、関西ではツバス)、9月のイナダ(40cm、ハマチ)、10月のワラサ(60cm、メジロ)、11月のブリ(80cm以上)と順に型の良い大物が回遊してきます。その他にヒラマサや暖かい地方にはカンパチも現れ、青物独特の強い引きや、その駆け引きを楽しめる時期でもあります。


生きエサ泳がせ釣り

生きエサ泳がせ釣り仕掛け→クリックで拡大 青物を釣るには「コマセ釣り」「フカセ釣り」「ノマセ釣り」など色々な釣法が行われますが、「アジ釣りの合間に青物も」という欲張りや「大物狙い」には、「生きエサの泳がせ釣り」が向いています。(※ 合間ではなく専念することもしばしばですが ...)
 生きエサの泳がせ釣りは左図のような仕掛けを基本としますが、仕掛け各部のサイズはその海域と時季によって予想される獲物の最大サイズによるので大いに幅があります。ブリ・クラスだとこの仕掛けでは心許なく、2倍以上丈夫なサイズを用いるようです。
私の場合は「ワラサ・クラスが来れば(^o^)」と大体以下のようなサイズで臨んでいます。竿は胴調子でオモリ負荷30〜80号、長さ2〜3m、リールはPE4〜6号を200〜300m巻ける両軸リールを使います。
 幹糸はフロロカーボンの5〜8号を主に使っていますが、青物の急激な引きをかわすため、3mm程度のクッションゴムを入れると良いでしょう。オモリは水深によりますが、30〜50号を三方サルカン(トリプル・サルカン、松葉親子サルカンなど)の下側に捨て糸を介して取り付けます。
 図では幹糸・捨て糸とも長さ0m からとなっていますが、トリプル・サルカンに直接クッションゴムとオモリを取り付けることも可能です。泳ぎ回る生きエサのためにハリスが捨て糸などに絡むことがあり、これを緩和する効果はありますが、警戒心の強い場合は幹糸・捨て糸とも長めに付けた方が良いかもしれません。
 鈎はマダイ、ヒラマサ、ムツ鈎などの太めで丈夫なものが向いています。ソフトタイプのビーズを刺しておくと、鈎掛けした生きエサがチモトに上がりすぎることを防げます。ハリスはフロロカーボンの4〜6号を直結びしますが、ケプラー・ノットなどで「根付け」を行うと青物の口によるハリス切れを防ぐとともに、生きエサの動きが良くなります。

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釣り方

エサは10〜15cm の生きアジ(イワシでも可)を「ハナ掛け」または「背掛け」によって素早く鈎掛けし、直ぐに海中に投入します。この釣りはタナが重要で、青物の回遊する水深にエサを泳がせることがポイントとなります。アジ釣りと並行して行う場合は、アジが釣れているタナより若干下目か同じくらいが狙い目になります。青物はアジの群れに寄ってきて、その中で比較的「弱々しい」獲物を狙っているわけですから、群れとは異なった動きを見せる「生きエサ」に注目するわけです。(死んでいてはダメですが...)

ヒラマサ→クリックで拡大 「泳がせ釣り」だけを専門に行う場合、魚探で反応があればその付近で、分からなければ底から2〜10mの辺りで様子を伺います。底に付き過ぎると根掛かりや根物狙いになる可能性もあります。魚探で回遊魚の影が窺えればそのタナに入れるのがベストですが、始めてのポイントではなかなか難しいようです。青物は回遊しながら前方に泳ぐアジに反応します。青物が関心を示す「魚群反応」を出す群れがいないとなれば、広い海の中でアピール度が比較的小さい一匹の「生きエサ」に寄ってくる可能性は少なく、この場合は回遊するルートを的確に見つける経験が必要になります。

青物が魚信を見せると、いきなり竿先を引き込むこともありますが、最初は生きエサが逃げまどう「クンクン」という反応から始まることが多いようです。青物が生きエサをかまい始めるとハッキリとした魚信で竿先が上下に動きます。しかし、この時に合わせるのは早く、完全に呑み込むまで待ち、竿先が海中へ引き込まれるくらいの強い引きで大きく合わせます。
 完全に鈎掛かりしたら、強い引きは竿で溜め、時々引きが弱まる時にポンピングを行って次第に寄せていきます。完全にタモに収めるまではラインの張りを緩めないよう注意しながらやり取りします。

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2002年10月17日 初版


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