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Boat ボート

ミニ・ボートの知識



一言にボートといっても大きさや種類は様々で、5フィート(1.52m)のロー・ボート(手漕ぎボート)から、40フィート(12.19m)を超えるクルーザまで色々あります。ここでは、カー・トップやボート・トレーラで手軽に扱える16フィート(4.87m)程度までのミニ・ボートについて、その概要を説明します。「ミニ・ボート」の定義は色々あるようですが、船検(船舶検査)などでも一応の区切りとなっている 5m未満を目安としました。


ミニ・ボートの種類

ミニ・ボートの分類はなかなか難しいのですが、その特徴といえる多彩な「素材」を基準に分類してみましょう。「素材」はボートの性格を左右し、ボートを購入する際の大きな目安となります。一般のボートはFRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)が主流ですが、ミニ・ボートに関してはFRP、ゴム素材、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、アルミニウムと多彩です。以下にそれぞれの素材の特徴と、各素材で製作されたボートの概要を説明します。

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FRP

FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)はガラス繊維を不飽和ポリエステル樹脂で固めたプラスチックの一種です。比較的少量生産に向いているので、大量生産部品のプロトタイプなどにもよく用いられます。ボートの場合は、軽量、高強度、耐久性にすぐれる、大型部品の製造が可能、大がかりな設備が不要、安価などの理由で、中型以上のボートは殆どがFRP製になっています。

FRPは強度があるのでボートの艤装に向いており、ボート本体の構造や強度を変えることなく、比較的簡単に艤装することが出来ます。ただ、他のミニ・ボート素材に比べて重量が重いことが難点で、10フィート程度の一体型シングル・デッキ・ボートでも60kgほどあり、カー・トップ(車のルーフに積んで)での運搬は結構辛いところがあります。

FRP製ミニ・ボートは一体型と分割式に分類できますが、一体型のものは船外機エンジンのスロットル・グリップを手で操作し操船するものと、ハンドル・ボックスが付属していて、ハンドルとリモコン・レバーの遠隔操作で操船するタイプに分かれます。ハンドル・ボックスが付属するものは12フィート以下では殆どありません。分割式は船体を横割りに2〜4分割するもので、それぞれが独立した「器」になっており、特殊なジョイントあるいはボルトで接合するようになっています。

写真は私が購入した 株式会社 アカシヨット のモデルE370、12フィートFRP一体型シングル・デッキ・ボートです。「シングル・デッキ」とはデッキ(deck:甲板、人が乗るところ)が1層で、ボート内に入った水を自動的に排水することが出来ない構造をいいます。甲板と言うと聞こえはいいのですが、要は「船底=甲板」という構造で、陸上保管向きです。 アカシヨット E370 シングル・デッキに対して「ダブル・デッキ」がありますが、上部にもう1層甲板があり、上から入ってきた水は、上部甲板のブルワーク(甲板の波よけ部分)に開けられたサイド・スカッパー(排水穴)から外に出るようになっています。長時間にわたって雨水が入り込む「常時係留」の場合、ダブル・デッキを選択した方が無難です。

FRPへの艤装は、穴あけによるボルト締め、接着剤による接合とも可能です。ただ穴あけを急いで強引に行うと、ガラス繊維が周りの樹脂も一緒に巻き込み穴の縁が割れることがあるので、ゆっくり慎重に行います。FRP素材自身は肉厚があまりない部分もあるので、強度を要する部分は裏当てなどの補強対策が必要です。シリコン系、エポキシ系接着剤とも十分な接着力があります。補修に関しては、FRP素材(ガラス繊維とポリエステル樹脂)によるのが一般的ですが、エポキシ系接着剤とガラス・マットによる補修も可能です。

少し重いので移動が大変ですが、ドリー(車輪)が付属したタイプもあり運搬方法と利用状況に応じて選択すると良いと思います。一体型または組み立て済みの分割式は、現地へ着いたらそのまま進水できます。分割式を現地で組み立てる場合、慣れれば数分で組み立てられるようです。移動は一体型の場合、トレーラ、カー・トップなど、分割式はミニ・バン形式の車の荷台(車室内)に格納することも可能です。

安全性について、船体の剛性が高いので走波性もよく船体の変形等はほとんど見られません。最近のFRPミニ・ボートは完全浸水しても十分な浮力を確保するだけの空気室を備えた「不沈構造」ですので、極端な過積載、空気室への浸水がなければ完全沈没することは少ないと思われます。素材に使われているガラス繊維は対薬品性に優れ、燃えない性質を持っていますが、ポリエステル樹脂は燃えるので強い火気には注意が必要です。

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ゴム素材

ゴム素材を採用したボートに「インフレータブル・ボート」(inflatable boat:膨らませるボート)があります。いわゆる「ゴム・ボート」なのですが、最近のインフレータブル・ボートは大変優れた特性を持つゴム素材が使われています。

株式会社アキレス FMI-460 ボートは過酷な使用条件にさらされますから、タイヤのチューブのような単層ゴムではなく、多層構造の特殊ゴム素材で作られています。写真はフィッシング用途に人気のある アキレス株式会社 の4人乗りFMI406ですが、表面は紫外線、オゾン、オイル、摩耗などに強い「ハイパロン」を配合した特殊ゴムを、中間層には強度を増加させる合成繊維層を、裏ゴムの二層には気密性、接着性に優れた素材を採用しています。したがって、いわゆる「ゴム」に比べて、はるかに優れた耐久性があります。

以前のインフレータブル・ボートのフロアは木製の分割されたパネルを敷くタイプが多かったのですが、最近は専用のポンプで空気を入れるだけでボードのように堅くなる「ハイプレッシャー・エア・ボード」が採用されるものもあり、居住性を向上させると共に組み立て時間が大幅に短縮されています。船外機エンジンを搭載するトランサム(船尾板)は木製あるいは樹脂製で、エンジンの高馬力や波浪によって破損しないよう十分な強度を持たせています。

インフレータブル・ボートの特徴は空気で膨らませる前は非常にコンパクトで、乗用車のトランクに格納することも出来、住宅での保管も比較的小さなスペースがあれば可能です。重量については思ったほど軽くはなく、4人乗りで20kgから50kgほどになります。一般には電動エア・ポンプを使って現地で膨らませる人が多いと思いますが、その時間(10〜20分)が惜しい場合はカー・トップでの運搬も可能です。

インフレータブル・ボートはチューブ部分の径が30〜40cmあるので、全体の大きさに比べると船内は狭くなります。フィッシング用途には定員の半数ぐらいを目安にした方が快適だと思います。ミニ・ボートの中では最も安定しており、少々の波でも転覆することはなく、空気があれば沈没することはまずありません。同サイズの他のボートに比べて大出力のエンジンを搭載出来ることも特長です。ただ浮力があり軽いので、風が吹くと水面を流される傾向にあります。また小判型の形状から方向安定性が悪いという指摘もありますが、最近のものはボトム形状を工夫するなどして、かなり安定した走行を見せます。

艤装は本体に穴を空けることが出来ないので、艤装のベースとなる部分を確保することから始めます。ボートは空気を抜いて格納できることに意味があるので固定的な艤装は行いませんが、効率よく器材をセットして艇内を広く使うには、それなりのアイデアが必要です。よく行われているのは、棚などの素材とされるイレクター・パイプ(鉄パイプにプラスチックをコーティングしたパイプやアルミ・パイプとジョイントの組み合わせ)で下駄型の骨組みを作り、これをベースに器材をセットするもので、「シッティング・バー」と呼ばれています。元々は関西地方のミニ・ボート・クラブが発祥と聞いています。イレクター・パイプで組み立てたシッティング・バーの脚(ちょうどゲタの歯の部分)をボート・チューブ間(艇内)にはめ込んで固定し、上面に座席、クーラーなどの器材をセットします。「アンカー・ロープ・ガイド」や「竿掛けモールド」といった本体に接着して使うゴム製ブロックも市販されています。ゴム系の接着剤(ボンド)で接着可能です。

現地での運搬について、ボート自身は軽くても装備すると結構重いので、一人ならば専用の「キャリー」を用いた方が楽に行えます。トランサムやフロントに取り付ける「跳ね上げ式ドリー」も人気があるようです。ボート単体なら軽いので何とかなると思いがちですが、図体が大きいので一人では手に余ります。車載は折り畳めばトランクにも格納できますが、そのままルーフ・キャリアに乗せる手もあります。インフレータブル・ボート専用のものも出ており、現地での準備時間が大幅に短縮できます。

安全性について、走波性が高く安定していることは前述しましたが、殆どのボートが複数気室構造を持っており、たとえ一つのチューブが損傷しても一応の走行は可能です。耐久性は向上していますが、やはりゴム素材が中心ですから、岩、釣り針など鋭利で硬いもの、タバコの火などの熱いものに対しては注意が必要です。砂浜を引きずったりすると、貝殻や岩石などでボトムを損傷させることがあります。

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PP(ポリプロピレン)

ポリプロピレン(polypropylene)は自動車用樹脂バンパーなどに使用される熱可塑性樹脂の一種で、加工がしやすく安価、リサイクル性に優れた素材です。温度が極端に低くなければ素材自体が割れることは少なく(強い力で裂けることはあります)、適度な柔軟性があります。  PORTA-BOAT 12ft.Model ボートには普通のポリプロピレンではなく、高圧縮(または高密度)ポリプロピレンが採用されています。写真は 西華産業株式会社 が販売しているUSA製のポータ・ボート(PORTA BOAT)で、ハルとボトムが折り畳み式になっていて、折り畳めば厚さ15cmほどに格納できます。船外機を取り付けるトランサム部分は小さく折り畳まれ、広げた後、トランサム・ボードを当てて補強します。ボトム及びハルは、広げた後に付属の座板を使って内側から突っ張るように押し、船体の形状を保ちます。

PP素材を使った折り畳みボートは薄く折り畳めることが最大のメリットで、携帯や自宅保管に困らないなどの理由で人気があります。車のスキー・キャリアに積んで運搬することもでき、そのままルーフ上に保管している人もいるほどです。名前のポータ(PORTA)はポータブル(portable:持ち歩ける)から来ているのでしょう。ただ長さはそのままで、重さは32kg(12フィート・サイズの場合)ほどあります。座板とトランサム・ボードが別途ありますから、全体の収納体積は膨らみ、重さも40kgを超えます。組み立ては慣れれば5分から10分で終わるようです。

高圧縮PP素材は、弾力性に富み、岩などに多少ぶつかっても壊れたり穴あきが生じることはありません。紫外線やオゾンに対する耐候性が高いので、変色、劣化等はほとんど無く、素材自体は半永久的です。カタログによると折り畳み部分のヒンジは20年以上の耐久性があるということです。

ポータ・ボートはキール(竜骨:船底中央のライン)とチャイン(ハルとボトムのつなぎ目)が明確なので直進性はよく、船体が軽い分、小馬力エンジンでもパワフルに走れます。ただ素材自身が柔軟性を持っているため、若干「フワフワ」とした感じは否めないようです。足場が不安な場合は「すのこ」などを敷けば改善します。船内はインフレータブル・ボートに比べるとはるかに広く利用できます。

艤装は座板(座席)が比較的丈夫で、当て板などを工夫すれば竿立て程度は取り付けられます。前後の座板を角材で連結したり「すのこのデッキ」で艤装ベースを増やすことは可能ですが、折り畳むことを前提としているので、取り外しの容易さは考慮しておく必要があります。多くの接着剤はPPに接着しません。プライマー処理で接着することも出来ますが、接着剤による艤装は難しいと思います。

PP自体は比重0.9程度で浸水しても水に浮きます。また、ポータ・ボートの場合はハルの上部内側に浮力材が取り付けられているので、水没に対する安全性は高いと言えます。

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PE(ポリエチレン)

ポリエチレン(polyethylene)はボート用の携行ガソリン・タンクに使われている素材(高密度ポリエチレン)で、軽くて丈夫で耐油性も優れています。PEを採用したボートは金型にPE樹脂を注入後、エアを充填して成型する中空構造が特徴となっていて、比較的小型のボートに採用されているようです。

CARMATE フロートボートZ1写真は 株式会社カーメイト が販売しているユニークなフロートボートZ1で、本体およびサイドのフロートに高密度ポリエチレンが採用されています。重量約22kg、定員1名、動力はオプションのパドルかエレキ・モータが利用できます。

フロートボートZ1の場合は大型の中空フロートと本体の中空部分によって、許容重量150kg、限界浮力450kgと十分な浮力があります。立ち上がっての利用も可能です。付属のベルトを使えば2艘以上を連結して使用することも出来ます。ただ、小型であるが故、波に対しては注意が必要です。基本的には波のない穏やかな湖、沼など(平水域)を想定しているようです。

艤装は本体、フロート共に肉厚が薄く、また中空によって浮力を保っていますから、穴あけは出来ません。フロートボートZ1に限れば、連結用の穴があるので、ここにベルトなどを利用してボードを取り付けるか、センターに通っている2本のアルミパイプが利用出来るかもしれません。補修については、PP同様、接着剤での接着はできません。小さな穴ならばホット・メルト接着(接着棒はPE専用)で小穴をふさぐ程度の補修は可能です。

素材の高密度ポリエチレン(HDPE)は比重約 0.95で若干水に浮きますが、フロート等に完全浸水すると十分な浮力は得られません。小型艇なので、重量物の積み込み、波浪には十分注意したいものです。運搬は軽く小型ですからカー・トップやミニ・バンの車室内運搬も十分可能です。

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アルミニウム

アルミニウム(Al、以下アルミとする)の比重は鉄の約3分の1(2.7)しかないのに、比強度(単位重量あたりの強度)が高いため、ボートなど輸送機器の素材としては非常に優れています。ただ純アルミは海水中で電食による腐食が進むため、海での使用はあまり盛んではありませんでした。しかしアルミにマグネシウム(Mg)などを添加したアルミ合金は電食に比較的強く、最近は海でもだんだん使われるようになってきました。

アルミ・ボートは素材になるアルミ・パネルをプレス成形後、溶接又はリベットで接合して作られます。アルミ自体の剛性が高いので比較的薄い板で製作でき、重量は12フィート艇で55〜65kgになります。WIZARD WV335Light写真は マーキュリーマリンジャパン が販売しているWIZARD WV335Lightで、バス・ボートとして人気があるシリーズです。ボート内には3本の浮力体を兼ねた腰掛けが付いていて、浸水・転覆時の安全性が考慮されています。

艤装は船体の安全性に支障のない範囲での穴開けや接着剤が利用できます。WV335Lightの場合は、エレキモータ装着を前提としているため、デッキの補強や裏当板が標準装備されているようです。強い衝撃でリベット接合に隙間が出来たり、ボトムにき裂が入った場合、専用の工具や溶接機が必要なため自力での補修は一般的に困難です。エポキシ系やシリコン系接着剤で応急的な修復は出来ますが、あくまで「応急的」な措置と考えた方がよいでしょう。

運搬はトレーラまたはカー・トップが可能です。強い衝撃で変形、き裂の恐れがあるので、特に浅瀬、離着岸、運搬時は注意が必要です。

以上、素材別にボートの特徴をざーっと説明しました。この説明以外に様々な特徴を持つボートが多く市販されています。本文の内容と若干食い違う場合もありますが、一つの例としてご了承下さい。

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船検(船舶検査)について

総トン数20トン未満の小型船舶は、JCI(日本小型船舶検査機構)が行う船検(船舶検査)を受けなければ、その船舶を航行の用に供することができません。ミニ・ボートもその適用になりますが、ほんの一部の小型船舶は船検が免除されます。「長さ1.5m未満で2馬力未満のエンジンを搭載する船舶」などが船検免除の対象となりますが、詳細はJCIで確認してください。

船検を受ける場合、船体構造の安全性は勿論ですが、船舶安全法第2条による規定で、いわゆる「法定備品」の設置が義務付けられています。一般船における「法定備品」は航行する海域により異なるため、ここでは多くのミニ・ボートが航行の対象とする「平水区域*1」及び「限定沿海*2」 5海里未満を航行する5トン未満の小型船舶に必要な法定備品の例をあげます。

船舶検査に必要な法定備品(抜粋*3
区分法定備品数量
係船設備係船索(ロープ)2本
アンカー(いかり)1個
アンカー・チェーン又は索(ロープ)1本
救命設備小型船舶用救命胴衣*4定員と同数
小型船舶用救命浮環又は救命浮輪1個
小型船舶用信号紅炎*51セット
消防設備小型船舶用粉末又は液体消火器2個(1個)*6
排水設備バケツ及びあかくみ各1個*7

*1:河川、湖沼、港内および東京湾など法令に基づき指定された51の水域。
*2:陸岸から20海里以内を「沿海区域」というが、小型船舶が航行しようとする水域の中心に母港を定め、母港または母港を含む平水区域から最強速力で2時間以内の範囲に避難港を定め、その避難港から片道1時間の範囲内の水域(限定沿海)を指定される。ただし可搬型の小型船舶では、安全に発着される「任意の地点」(特定しない)を母港として航行区域を選択することができる。
*3:一般船の法定備品のうち、平水区域および限定沿海を航行する限定沿海5海里未満、総トン数5トン未満の場合。
*4:平水の場合は小型船舶用救命クッションでもよい。救命胴衣を船内に格納しておく場合、その場所を表示して着用方法を掲示すること。ただし積み付け場所が明らかな場合は表示の必要はない。
*5:携帯電話等有効な無線設備(航行区域がサービスエリア内等の条件あり)を備えるものは不要。
*6:( )内は船外機船、赤バケツ等を備えるものは消火器を1個減じてもよい。
*7:ビルジポンプがあれば不要、船外機船などは消防用と兼用のバケツ1個でよい。

新造船で新規に船検を受ける場合、夜間灯の設備がないと昼間のみ(日の出から日没まで)の航行条件が付きます。夜釣りや早朝の釣りを行う場合、船検前に夜間灯を必ず取り付けておきます。夜間灯は取り外しの行えるものでも構いませんが、灯火ごと独立したスイッチが必要で、定められた位置、取り付け方法に従って取り付けます。船検日までに船体およびエンジンの点検と整備、不具合があれば修理を完了し、法定備品の確認をします。また、JCI支部から申請書類などを入手して、検査手数料を納入後、検査の申請を行います。下の表は船検に必要な手数料の一覧です。

 
船舶検査手数料(船舶安全法施行規則別表平成12年4月改定)
旅客定員検査の種類3m未満3m以上
5m未満
5m以上
10m未満
10m以上
20m未満
20m以上
30m未満
12人以下定期検査11,600円16,700円24,300円30,700円43,400円
中間検査5,100円8,200円14,900円19,200円28,000円
13人以上定期検査16,600円24,200円34,500円46,800円63,400円
中間検査8,900円13,400円22,400円29,500円43,000円
臨時検査4,900円5,600円6,600円8,300円
船舶検査証書の書換(1通)4,400円
再交付船舶検査証書(1通)4,400円
船舶検査手帳(1通)5,500円
船舶検査済票(1通)4,150円

 検査は地域ごとに検査日や場所を定め、漁港や船溜りなどの保管・係留場所を巡回拠点として出張検査の形で行われます。地域によって異なりますから、申請書を出すときに日時と場所を確認しておきます。検査前日までに時間と場所の確認電話があります。

 船検当日は、所有者又は代理人(その船の事情をよく知っている人)が必ず立ち会います。船舶の安全性の確認、事故発生に対する備え、法定備品などについて検査が行われます。

 船検にパスすると「船舶検査証書」「船舶検査手帳」「船舶検査済証」が交付されます。船検(定期検査)の有効期間は一般の小型船舶(旅客船以外)の場合、6年間です。途中3年目に中間検査を行わなければ行けません。中間検査の前後3ヶ月間、有効期間満了の3ヶ月前から検査を受けることが出来ます。

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船舶登録について

 平成14年4月1日から、全ての小型船舶(一部の適用除外があります)に「船舶登録」が義務づけられました。このページを執筆している時点では、まだ開始されていませんが、JCIから「小型船舶登録制度開始がスタート」という案内はがきが届き、次第に準備が整っているようです。新規に船検を受ける場合は登録しないと船検が通りませんが、現に船検有効期間中の現存船については、次回の船検時(定期、中間のいずれか)に登録を行うことが出来ます(※その前に登録しても良い)。小型船舶登録は自動車の登録と同様、船舶を財産として扱うもので、船舶を譲渡するときなどに必要となります。若干の費用がかかりますが、必ず登録して航行したいものです。

 時期が来れば更に詳しい案内が各メディアから行われると思いますが、AOKIDSホームページの Others >> 小型船舶登録制度 でも概説していますので、ご覧下さい。

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2002年 2月10日 初版


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